近所にお気に入りのマッサージ屋がある。
個人経営だ。
ここにアプローチしてみるのはどうか、というアイディアが湧いてきた。
ロゴをつけて走る。
メディアに出る機会があれば宣伝する。
テスティモニアルを提供する。
いろいろできそう。
見返りは、まだ決めない。
目的はサハラを完走すること。
この目的達成の助けとなるようなことなら何でもいい。
一緒に考えていければよいと思う。
その方が、こちらで考えたものを提案するだけ、というよりもよい結果になりそうな気がする。
距離: 8.0km
時間: 60min
デジカメを用意しようと思う。
もちろん、サハラの風景を記録に残すため。
電気屋に行ってありったけのパンフレットを入手。
そのまま喫茶店に突入して比較検討開始。
パンフレットを見ていて思った。
どのブランドもタレントや有名人をフィーチャーしているが、どれくらいの効果があるもののだろうか。
今回、私はサハラ砂漠に持っていくカメラが欲しい。
しかしながら、どのパンフを見ても、どれがこの目的に適しているか分からない。
どれも機能の説明に忙しく、目的と機能の擦り合わせは購入者任せだ。
カメラを買う方の用途にもっと訴求するような広告の仕方があるのではないか。
子供を撮る、カップルを撮る、風景を撮る、スポーツシーンを撮る。
何かひとつにでも絞って訴求すれば、ターゲットになった人はタレントが表紙にいるパンフよりも心魅かれる。
仮にどこかのメーカーがアウトドアに言及した見せ方をしていたら、即決でそれにしたと思う。
走ることを趣味とする人は日本に2000万人いる、と言われている。
本当にこれだけの規模があるなら、ジョギングの表紙をパンフに採用する、というのもいい戦略なのではないかと思う。
距離: 7.8km
時間: 60min
人が死ぬときに後悔するのは、やって失敗したことではない。
やりたかったけどやらなかったことを後悔する。
こういった名言があるが、真実だと思う。
世の中には、できない、はない。
やりたくない、か、やり方が分からない、かのどちらかだ。
と言っている人もいる。
この名言を踏まえると、やりたいけど踏みだせない理由はひとつしかない。
やり方が分からない。
世の多くの人々は、この理由がまっとうだとして行動に移さないように思われる。
そして死ぬ直前に後悔する。
残念なことだ。
実は、日常の生活でも始めからやり方が分かっている事の方が珍しい。
新しい料理を作るとき、新しい曲を弾くとき、新しい人に会うとき。
どれも、始めは手探りでよい方法を探し、対応していく。
得手不得手があるとしても誰でもやっていること。
サハラマラソンを走る、と決めたとき、どうすれば達成できるのかは分かっていなかった。
今でも、分かっているとは言い難い。
しかし、やり方が分からない、というのはやらない理由にはならない。
今回の挑戦は、それを自分で証明しようという思いもある。
距離: 7.9km
時間: 55min
ピーター・セージという偉人がいる。
日本の一部のコミュニティでサハラマラソンがヒットしているのは、彼の功績に間違いない。
彼の話を聞いて走った、という人が実際にいるのである。
そして、その話を聞いてまた別の人が走った・・・
こうやって、その刺激が静かに伝染し、私も感染してしまったわけだ。
こうなってしまうと、私も発信源になる。
今日、あるイベントでピーター・セージゆかりの人々が大勢集ったが、その中でもサハラ出場を宣言した人が複数人。
現在、私の直接の友人知人だけでも、出場宣言しているのは4人になった。
サハラの感染力、恐るべし。
友人からアサリを大量にいただいた。
その友人も別の友人からもらったものだが、多すぎるということで私のところに回ってきた。
一体どれだけのアサリを仕入れたのか・・・
近所には潮干狩りに最適な湖がある。
季節になると、週末には家族連れが怒涛のように押し寄せ、周辺の交通事情が著しく悪化する。
アサリとは関係ないただの通り過がりには困った話だ。
毎年毎年何百人という人々が獲ってもアサリは尽きないものだろうか。
その生命力に乾杯である。
そして、いただいたアサリは酒蒸しになった。
酒蒸しにも乾杯である。
距離: 6.3km
時間: 48min
走りはじめは、身体的な感覚に意識がいってしまう。
足にかかる振動や、腕の振り具合や、呼吸の速さなど。
そういうところに意識が集中し、より走りやすくなるように調整する。
走りはじめは、そうやって体の様子を意識するのだが、しばらく走っていると、いつのまにかそこから意識が離れていく。
そして、めくるめく妄想の世界に突入する。
今日のテーマは抽象化。
この単語、ソフトウェア開発の専門用語かと思っていたが、ハイソな人々の間では一般的に使われているようだ。
小論文の書き方や能力開発といった分野でも出てくる。
世の中を見るのに、抽象化は便利な視点だ。
この能力が高まってくると、様々な現象の共通点が見えてくる。
リーマンショックに代表されるバブルの崩壊は、予想していた人がいた、という話はよくきくが、そういう人は本当にいると思う。
そして、そういう人はおしなべて抽象化能力が高いのではないか。
抽象化は1年かけて追求してもよいほどのテーマだと思う。
距離: 6.6km
時間: 47min
4月から、知る人ぞ知る凄腕マーケターのお勉強コースを受けている。
コース自体は、1年に渡る長期の内容で、毎月講義を受けたり、ディスカッションしたり、課題図書(多すぎ)を読んだりする。
そしてこのコース、受講者には凄腕マーケターさんと1対1でコンサルを受けることができる、という権利がついている。
これを利用して、サハラ経済政策をコンサルしていただく、というのはよいかもしれない。
サハラが来年の4月。
お勉強コースは修了が来年の3月。
丁度よいタイミングだ。
距離: 6.3km
時間: 46min
サハラマラソンに出場する場合、100万円程度の資金が必要になる。
参加費、渡航費、装備品代などなど。
今の自分の仕事だけから捻出することもできそうだが、別の視点から考えてみる。
サハラマラソン参加で得られるものを社会に還元して資金に当てる、ということができないか。
これがうまくいけば、将来、さらに大きくさらに出費の激しいイベントに出場する際に活きてくるだろう。
例えば、ローカルのショッピングセンターにスポンサーになっていただく。
スポーツ用品店や旅行代理店も入っているので、モノでサポートしてもらう、というのもいい。
こちらから提供するものとしては、客寄せのお手伝い。
現地で撮りまくった写真を展示する、とか、体験談を生で報告する、とか。
友人から小口で寄付を募る、という案もある。
この方法だと寄付が集ることは集るだろうが、見合うだけのお返しができるかどうかが分からない。
次回に繋げるということを考えると、寄付は最終手段か。
トレーニングに利用しているグッズのリアルアフィリ、というのもよいかもしれない。
裏書きした割引券のようなものを配り、それを利用した購入者からの利益が前借りした額+αに達すれば契約終了。
とある業界でその名を轟かせている事業家は、
「ビジネスを立ち上げるのに資本は必要ない。
必要なのは、よりよい戦略だ。」
と言っている。
かく言う当人は、ほぼ無一文の状態から、不動産ビジネスを立ち上げたり、5億円の豪邸を入手したり、驚天動地の活躍ぶり。
彼の話を聞けば、サハラマラソンくらい朝飯前な気分になってくる。
距離: 5.9km
時間: 45min
C氏からは、くれぐれも無理しないように、と言われている。
無理をして回復が追いつかなくなり、やる気がなくなるのが最も危険な罠、ということだ。
昨日のトレーニングは45分。
トレーニング開始したばかりなので、今日は控えめにしよう。
そう思い、30分程走って切り上げようとしていた。
と・・・
茶色いモノが通りすぎていった。
いや、モノではない。
ヒトだ。
黒人だ。
あまりにも速いので、人間だと認識するのに時間がかかってしまった。
もう一目見ておこうと振り返ってみると・・・
すでに次のブロック走ってるぅぅ!
速すぎだ。
やはり、黒人だからか。
と思ったところで
黒人->アフリカ->ジンバブエ->超貧困
という連想が働いた。
きっと、我々では想像もできないほど苦労して、想像もできないほど努力しているのだろう。
そう思うと、もう少し走ろうか、という気になってきた。
30分程度にする予定だったが、昨日と同じように45分走った。
もう、時間減らせないなぁ、こりゃ・・・
距離: 6.0km
時間: 45min
雨が降っている。
そして二日酔い。
サハラへの挑戦は始まったばかり。
なのに、いきなりの試練である。
とりあえず、着替えて走ってみる。
走り始めると、雨も酔いも気にならなくなった。
それよりも、自分が砂漠を走っている状況や、他国のランナーとのやりとりをしている場面をイメージして楽しくなってくる。
イメージは尽きることがない。
今後、出場するまでの約1年、このイメージとつきあっていくのだろうか。
そう思うとうれしい限りだ。
距離: 5.6km
時間: 45min
久々に友人C氏と飲みにいった。
彼は2009年サハラマラソンの完走者。
噂に名高いサハラマラソンだけど、身近な人から直接話を聞くのは初めて。
走った感想、というか、成果を聞いてみたところ、
「今までは、10個の目標を立てたら、達成するのは2~3個くらいだった。
今なら、10個中8個は達成できる。」
何かカッコイイぞ。
そこはかとなく、彼の全身から落ち着きと自信が溢れている。
目標達成率アップの発言もホントだろうな、と思った。
その勇姿を目にし、確信に満ちた言を聞いて、私の中で何かが動いた。
そして、スイッチが入ってしまった。
よし、来年、サハラ走ろう!
その場で、出場を宣言した。
サハラの勇者と熱い握手を交わしたのち、帰路についた。
サハラマラソン、7日間、250kmの過酷な旅路。
今、その幕が開く・・・
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