5000と200の奇跡

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今の時代、日本という国がいかに恵まれた環境か。

これをトランプに例えてみてみる。


今の時代というのは、過去何万年、人類が望んでやまなかった時代だ。

蛇口をひねればお湯が出る。
ただの水でさえ、手に入らなかった時代もあるのに。
水を巡って殺し合いも起こった。

店に行けば食べ物が買える。
誰かが種を撒いて、育てて、収穫してくれたもの。
会ったこともない人が運んでくれて、知りもしない人が棚に並べてくれている。

メッセージを送りたいと思えば、一瞬で地球の裏まで送ることができる。
手の平サイズの機械で、話をすることもできる。
疑問があれば、即座に調べられる。


そういう時代に我々はいる。

過去10万年の人類の歴史の中で、生まれる時代を選べるとしたらどれにするか。

水も電気もない時代を選ぶか。
それとも、今の時代を選ぶか。


ひと世代20年と考えると、10万年は5000世代。
今の世代にいる、ということは、5000分の1の確率だ。

5000枚のカードが積まれているとしよう。
中から一枚選べ、という状況だ。
どのカードを選びたいか。

我々のカードはその確率の上で手にしたものだ。
いかに奇跡的な確率か。


一方、他のカードをひいてしまった人は4999人いる。
我々ひとりにつき4999人だ。

彼らの時代では、ケータイがない。
インターネットもない。
電話もないかもしれない。
食べ物すら十分に得られないかもしれない。

我々ひとりにつき、4999人、そういう人がいた、ということだ。

その人たちは、今の時代を見たら、どれほど羨むだろうか。

カードを交換したい、という人はどれくらいいるだろうか。
交換できるなら何をしてもよい、という人はどれくらいいるだろうか。


今の時代に生きている、ということはそういうことだ。
5000枚のカードの中でベストなカードではなかろうか。


我々は既に、5000分の1のベストカードを手にしている。
だがしかし、生まれた国が日本でなかったらどうだろう。

世界には200あまりの国々がある。
生まれた国が、日本でなかったらどうなっていただろうか。

もし、アフガニスタンだったら。
シエラレオネだったら。
ルワンダだったら。
北朝鮮だったら。

200枚のカードから一枚選ぶ。
選ぶカードで生まれる国が決まる。

どのカードを手にしたいか。

我々は日本のカードをひいた。


今の時代、今の日本。
5000世代のうちの今の世代。
200の国の中の日本。

この状況に生まれる確率は、どれだけか。
他の時代、他の国に生まれる可能性は、どれくらいあったのか。


カードが配られると、いかに手が悪いかを嘆く人は多い。

これが足りない。
あれさえあれば。

だけど。

本当に悪い手なのか。
他のプレイヤーはどういうカードを持っているのか。

そこに思いを馳せると、見えてくるものがある。
これこそが重要なところ。

既に手にしているもののよさを分かっていない人は、何があっても不満ばかり。

スタバが閉まっていた。

ちっ。

高速が渋滞してた。

いらいら。

メールが遅延した。

むきー。


彼らは、何がどうなったら満足するのだろうか。
誰かに感謝することはあるのだろうか。

そうやって、死ぬまで不平だらけの生活を送るのだろうか。


今、もっているカード。
今、与えられた状況。

それがいかに恵まれたものか。
そこに気付いたとき、人生は変わる。


<<今日のトレーニング>>

缶詰め2日目。

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vision.jpg りっぷる(カワイヒデアキ)@浜松。2010年サハラマラソン完走を目指してトレーニング中。

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